最近は美術館に行くのが心の癒し

ほんの1年くらいだけど、休日にちょこちょこと美術館に行くようになった。

 

中学生の頃、学校の授業に「美術」という教科があったけど当時は全く興味がなかった。

絵画や画家の名前を覚えたり、彫刻刀を使って何か作ったりした記憶がぼんやりとあるが、何を習っていたのかは思い出せない。

 

それが、今、美術館で絵画や彫刻を眺めるのがとても楽しいのだ。

数百年前に作られたとは思えない精彩に描かれた絵画、精密に削り出された彫刻には感動してしまう。

 

美術館の薄明かりの中で、自分のペースでじっくりと鑑賞する。

遠い時代を思いながら、おおよそ2時間ほど心の旅をする。

心が落ち着いて、なんだかスッキリする。

時間も料金も劇場で映画を見るのと同じくらいなのでコストパフォーマンスは悪く無い。

 

美術館に行くようになって、年齢を重ねるごとに価値観って変わるものだなぁと実感する。

 

意味が違うかも知れないけど、SIONさんの「12月」という歌に

今日一番の宝は明日屑かも知んねぇ

という詞があって、価値観が変わるってこういうことかなと思ったりする。

 

油彩の筆使い、巨大なキャンパスに表現された世界は美術書では伝えきれない、実物を現地で目にすることでしか味わえないライブ感的な魅力がある。

 

歴史や美術の知識があればもっと楽しめるのかもしれないが、そんなことより感じることの方が大切だと思う。

努力して感じ取ろうとするのではなく、壮大な景色を見たときみたいに「あぁ美しいなぁ」と、ポツリと口から出るように思えること。

自分にもそういう感性がちゃんとあるんだと実感できるから楽しいのかもね。